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2006年10月 5日 (木)

クローズアップ現代もややピンぼけ

昨日、NHKのクローズアップ現代が「“働き方革命”がホワイトカラーを直撃する」と題して、いわゆるホワイトカラーエグゼンプションの話題を取り上げていましたが、例によって残業代がなくなるという話と過労死するまで働かされるという話がつながらないままつながったように語られるという30分で、ピンぼけ症候群はNHKまで広がっているということを改めて確認させられた番組でした。

大体、労働側から長谷川さんを出すんなら、経営側は紀陸さんだろうと思うのですが、多分悪役で出るのは嫌だということなんでしょうか、奥谷禮子氏が好きなこと言ってる。彼女が経営側右代表だと思うのはヤメレ。この人材派遣会社社長(ついでに、何で番組では「人材コンサルタント」なぞと辛淑玉みたいな肩書きにしとるんだわいな)は、規制改革会議では水を得た魚かも知れんが、労政審では経営側の中で完璧に浮いとるぞ。求職者との打ち合わせがいろんな時間に入ってくる、って、それのどこが「自律」やねん。ヒマな時間にカネ払いとない、ってだけやろが。NHKのアフォ記者も少しは突っ込め。

まじめな話、まともな経営者からすれば、時間ではなく成果に応じて給料を払いたいという話と、社員の健康を大事にして、在職死亡をできるだけなくしたい、メンタルヘルスを改善したいという話とは何ら矛盾する話ではなく、両方追求しなければならない課題のはず。カネ勘定からしても、社員に過労死されたら1億円が飛んでいく。人間を使い捨てにする一部の経営者に引きずられるんじゃなく、どうしたらそれが実現できるのかをまじめに考える方向に誘導するような、そういう番組作りに心がけていただきたい、というのが感想。

あと、ついでに苦言。労働側も、残業割増の引上げなどという、経営側が絶対に呑まない無理な要求をいつまでも掲げてもしょうがない。はっきり言って、大企業はどんなに引き上げても大丈夫、中小企業が潰れる。大企業だけエグゼンプトで儲けられて、中小企業は残業代で潰すような案を経団連が呑めるわけはない。大体、残業代上げたら残業が減るのか増えるのか。所得効果と代替効果のどちらが大きいか分からんぞ。

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