フォト
2020年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ

« パート対策の論点整理 | トップページ | 御手洗会長、請負法制に苦情 »

2006年10月18日 (水)

まだ割賃にこだわってるの?

厚生労働省のHPに、10月5日の労働条件分科会の資料がアップされています。

http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/10/s1005-5.html

このうち、「各側意見の調整のための論点」が、割増賃金の問題を取り上げています。

http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/10/s1005-5a.html

ちょっと厳しめに行きますが、「仕事と生活のバランスを確保するためには、長短二極化している労働時間について、特に長時間労働となっている者への対策が必要ではないか」というのは、全くその通りです。しかし、その次のセンテンスは全くナンセンス。

「このための一つの考え方として、時間外労働の実態を考慮して設定した一定時間数を超えて時間外労働をさせた場合の割増賃金の割増率を引き上げることについて、経営環境や中小企業の実態も踏まえつつ、検討を深めてはどうか」

検討を深める必要などありません。割増率を引き上げたからといって時間外労働が減るはずがないのですから。「割増賃金がどの程度長時間労働の抑制に資するのか疑問。企業のコスト競争力が落ちることにつながるし、中小企業の負担増に直結するため、反対」という使用者側の反対意見が正しいですね。労働側は「メンタルヘルス不調者や過労死の増加、少子化など長時間労働がもたらす弊害が顕在化しており、ワーク・ライフ・バランスの視点から労働時間の在り方を検討すべき」というのは全く正しいですが、それと割賃は関係ありません。本当に長時間労働がいけないと思うのなら、きちんと拘束時間規制を提起すべきではないでしょうか。カネ勘定は別にして。いつまでも割賃なんかにこだわっているから、ホワエグの話も前に進まないのです。政府が公共政策の立場から介入していいし、すべきなのは、長時間労働による労働者の健康への危険をどう少なくしていくかという問題なのであり、カネ勘定の話は労使に委ねるのが原則でしょう。

それに対して、「長時間労働の後には労働義務を一定時間免除して、健康の確保にも役立てるという新しい考え方の下、労使協定により、当該割増率の引上げ分については、金銭での支払いに代えて、有給の休日を付与することを選択できるようにすることについても併せて検討を深めてはどうか」という提案は、「割賃に代えて」ではなく、それ自体としての代替休日制であれば、使用者側はやはり反発するでしょうけど、「働きすぎて死んでもいいのか!?」を錦の御旗にして、頑張ってみる値打ちはありますね。

« パート対策の論点整理 | トップページ | 御手洗会長、請負法制に苦情 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: まだ割賃にこだわってるの?:

« パート対策の論点整理 | トップページ | 御手洗会長、請負法制に苦情 »