規制改革は規制強化?
朝日によると、「佐田規制改革担当相は、政府の規制改革・民間開放推進会議の草刈隆郎議長に対し、教育委員会の権限・機能の強化に向けた検討に着手するよう求めた」のだそうです。
http://www.asahi.com/politics/update/1021/003.html
「これまで推進会議は、教育委員会制度について「硬直化した文科行政の上意下達システム」などと批判し、教委の権限を首長に移すために設置義務の撤廃を主張」していたのですが、佐田規制改革相は「「いじめ自殺が社会問題化している」としたうえで、「責任ある教育のためには、教育委員会をしっかりしないといけない。責任をもった教育委員会を確立していかなければならない」と強調したということで、これにより「これまで教委の権限を弱める方向の改革を進めてきた推進会議が方針を転換させる可能性がある」と報じています。
まあ、何にも事件が起こらなければ、というか、起こっていてもマスコミが報じないでいれば、役人なんてよけいなことするだけだ要らないんだこんな奴らと、規制緩和の方が役人を叩けるのであほなマスコミはそっちに乗りますが、事件が起きると、何をしていたんだ何にもしていなかったんじゃないかこの役人の莫迦ものめとぶん殴ることができるので、規制強化側に手のひらを返すんですね。
何はともあれ、規制は緩和さえすればいいわけのものではないということを、規制改革担当大臣がよくおわかりになってきたということは悪いことではありますまい。宮内議長退任後の規制改革民間開放推進会議の動向を占う上で、教育の問題は大変興味深いですね。安倍首相を始め、政権中枢部は「リベラル」な教育論には蕁麻疹が出る方でしょうから。
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