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2006年10月 4日 (水)

厚生年金70歳本格支給へ?

日経の記事ですが、

http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20061004AT3S0301803102006.html

「厚生労働省は2007年4月から、厚生年金の受け取りを本来の65歳から66歳以降に遅らせた場合、遅らせた期間に応じて8.4―42%を受取額に上乗せする方向で検討に入った」そうです。

正確に言うと、「増額率は66歳ちょうどになった月から受け取る場合の8.4%が最低。申請して、受け取りを1カ月遅らせるごとに0.7ポイントずつ増える。最も期間が長くなるのは70歳ちょうどから受け取る場合。69歳までは給与のみで生活し、70歳から引退して年金を受け取ると、増額率は42%。65歳時に受け取れた厚生年金が月3万円とすると、70歳時に受け取る年金額に加え、増額された4万2600円が上乗せされて支給される」ということなのですが、今後支給水準が引き下げられていくことを考えれば、その低い65歳支給開始の場合の受取額よりも「増額」するということであって、むしろ70歳支給開始の場合の受取額を基準に考えれば、それより早く受給開始すると相当に減らされるという意味だと考えた方がいいかもしれません。

「新制度の導入で高齢者の就労を促し、少子化による労働力不足に対応する」のが目的だと言っていますので、まさに70歳現役社会、70歳原則支給開始に向けた動きと評することができるかも知れません。これはまさに、近年のEUやOECDの雇用・社会政策が目指している方向であるわけで、これからいろいろと抵抗は強いでしょうが、結局はそういう方向に行くしか道はないように思います。平均寿命が極端に延びてしまった以上、人生のうち働く期間の割合を減少するに任せ、ただ貰うだけの人生をいたずらに長引かせるわけにはもう行かないということなのですから。

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コメント

>新制度の導入で高齢者の就労を促し、少子化による労働力不足に対応する

老齢厚生年金の繰り下げ支給は、2004年の年金法の改正で決まった事項で(てか、単に復活させただけね、この辺が年金局のアホくさいところ)施行が2007年4月から。繰り下げ支給率は、老齢基礎年金と同じにしましたというだけだと思います。
在職している場合は、在職老齢年金で支給停止されたであろう額を差し引いた残額を繰り下げすることになります。
日経のスクープでもなんでもなく、hamachanは、先走って考えすぎだと思います(苦笑)

> 先走って考えすぎ
それを流布するのが狙いかと…

上のエントリーで、日経新聞を叩いてるところを見ると、年金法の知識不足の日経記者の書いた「ボケ記事」に自分が釣られたって事がわかったみたいね。
老齢厚生年金の繰り下げは、70歳まで厚年加入に制度改正した時に廃止しないで、残しておけば良かっただけ。
繰り下げを廃止したら、不満がたくさん出たので元に戻しただけで、そもそも新制度導入じゃないし、高齢者の就労を妨げている要因でもない。

>ここのコメント欄を読んでる方へ

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