欧州社会党の「新たなソーシャルヨーロッパ」
パリで開かれていた欧州社会党の会議「新たなソーシャルヨーロッパ」の記事が、近年の社会民主主義のものの考え方を端的によく示しているので、紹介しておきます。
http://www.pes.org/content/view/678/138
これは欧州福祉国家の再構築のための青写真をつくるための会議だと位置づけられています。
欧州福祉国家はネオリベラル政策の攻撃を受けており、もはや維持できないと言われているが、真実は、人々への投資こそが欧州の成功の鍵なのである。しかし、新たなソーシャルヨーロッパの提案に含まれる重要な考え方は:
仕事を守ることから人々を守ることへのシフト、訓練や所得保障によって古い仕事から新しい仕事へ移動することができるようにすること、人々が職場には入れるようなアクティブな労働市場政策、
福祉国家と個人の関係についての、明確な権利と義務のセットへの大転換、個人は社会保護を受益するとともに、社会に参加し、貢献する義務を負う。
女性が労働市場に参入し、家族を養育しながら仕事が続けられるよう、職場の男女平等を推進する。
欧州社会党は、アクティブな社会、インクルーシブな社会、欧州次元という3つの柱で議論を進めて、今年12月の大会でまとめるということのようです。
「緑」的なものとは一線を画し、仕事を通じた社会参加を中心に置く思想が前面に出ています。
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