厚生年金パートに拡大?
6月29日のエントリーで、最初に日経新聞の記事を引用して、厚生年金のパート拡大をやるらしいと書き、その後さる筋からの情報で訂正し、7月5日のエントリーで大臣記者会見を引用して確認した・・・はずの本件ですが、20日の読売がまたも記事にしています。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060820it01.htm
今度は「政府が検討しているパート労働者への厚生年金の適用拡大に関する厚生労働省の試算が19日、明らかになった」とのこと。
この記事の興味深いのは、主語が使い分けられていることです。「パート労働者への厚生年金の適用拡大」を「検討」していたり、「早ければ2009年にも実施したい考え」であったり、「「週20時間以上」程度まで対象を拡大し、大半のパートを厚生年金に加入させる方向で検討している」のは「政府」であって、厚生労働省ではない。逆に、厚生労働省を主語とする動詞は「試算」だけなんですね。いや、そりゃ命じられたから試算はしましたよ、試算しただけですよ、やるとは言っていませんよ、かつてやろうとして痛い目に遭っているのはこっちですからね。ええ。あと、「経済界の反発も予想される」という主語のない文もありますが、予想しているのは多分、気楽な「政府」さんではなくて「厚生労働省」さん、というか、より正確に言えば「年金局」さんなんでしょうね。
まあ、だいたい構図が見える書き方になっています。
ここには出てきませんが、パートの均衡処遇の立法化をやる雇用均等児童家庭局としては、やってくれと正面切っていうことはできないけれど、やってくれたら援護射撃になってうれしいな、「政府」さん頑張って、というところでしょうかね。
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