杉本信行元上海総領事死去
3日、杉本信行元上海総領事がお亡くなりになりました。
http://www.sankei.co.jp/news/060803/sei045.htm
私にとっては、彼が欧州連合日本政府代表部公使だった時代におつきあいさせていただいたという関係ですが、直接業務上のつながりはなかったこともあり、彼の専門である中国関係のお話をする機会はほとんどありませんでした。交流協会に出向時、朝日新聞の船橋記者に李登輝総統へのインタビュー記事を書かせるべくどう動いたか、という話を、連合の方が来たときに一緒に聞いたぐらいでしょうか。
中国公安当局が絡んだ領事の自殺事件の報道で総領事としてお名前がよく出てきて、大変な心労だろうな、と思っていたのですが、先月出版された「大地の咆哮」を読んで、末期ガンに冒されておられたことを知り、その中でこういう本を書かれていたことに鬼気迫る思いがしたものです。この本の目次に加え、前書きと後書きが下記HPに掲載されています。
http://duan.exblog.jp/3312137/
外務省チャイナスクールというと、特に最近はウヨク系メディアからまるで売国奴みたいな言われようですが、こういう難しい立場の中で相手との関係をなんとか維持しつつ、きちんと日本の国益を見据えながら頑張っている外交官こそ、真の愛国者でしょう。少なくとも・・・(以下自粛)
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