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2006年7月18日 (火)

労働経済白書(現在合議中)

一方、読売新聞には、現在まだ「案」の形で合議中のはずの労働経済白書の中味がリークされています。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060716i103.htm

「少子化の主因を20歳代を中心に非正規雇用が増え、収入格差が広がったことで若者の結婚が大幅に減った点にあると分析し、若年層の雇用対策の重要性を強調した」とのことです。「白書によれば、2002年の15~34歳の男性に配偶者がいる割合は、「正規従業員」が約40%だったのに対し、「非正規従業員」や「パート・アルバイト」は10%前後にとどまった」というデータは、5月2日のエントリーで紹介した21世紀成年者縦断調査結果ですね。これは厚生労働省のHPで見ることができます。

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/judan/seinen06/index.html

ワークライフバランスは確かに大事ですが、長時間労働だから結婚できないわけじゃないし、セックスできないわけでもない(6月27日のエントリー参照)。ビンボな若年非正規労働者が繁殖機会を奪われて性淘汰されているというのがこの国の現状なんですね。どこかで密かにダーウィニアンがほくそ笑んでいるのかも知れません。まあ、白書でそこまでは書かないでしょうが。

白書は、「具体的な若年層の雇用対策として〈1〉職業能力開発などを通じた若年層の正規雇用化の促進〈2〉非正規雇用と正規雇用の処遇格差を縮めるための法的整備を含めた取り組み――などを挙げ」ているそうです。まず能力開発を挙げているところは、問題の所在を理解しているということですね。というか、「処遇格差」というのも、賃金そのものというよりも、どういう仕事を与えられるかといったことを含めた雇用管理処遇の格差にこそ問題があるわけですから。

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