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2006年7月28日 (金)

エグゼンプトは過労死するか

毎日新聞に、「過労死・自殺:6割以上が労働時間を自己管理 労災認定」という記事が載っています。

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060728k0000m040140000c.html

「東京労働局管内の労働基準監督署が05年に過労死・過労自殺で労災認定された48人について調査した結果、11人が自ら労働時間を管理・監督する管理職だったことが分かった。他の一般労働者19人も上司の管理が及びにくい状況にあり、合わせると6割以上が労働時間を自己管理する側だった」という話です。まあ、日本の企業の「管理職」というのは、職能資格の高い高給取りという意味であって、管理してる側か管理されてる側かはあまり関係ないですから、仕事に追いつめられる人は多いでしょうね。

で、マスコミさんのことですから、「自律的労働時間制度を導入すれば過労死が激増する」という結論に結びつけることになります。なにしろ、政府が先頭に立って、ホワイトカラーエグゼンプションとは、カネだけの話ではなくて、労働時間規制そのものを外すんだと言ってるんですから、当然の反応とも言えますが、そのためにこうして話がますますややこしくなって、解決しにくくなってしまうわけです。何しろ死んじゃってるんですから、ホワイトカラーエグゼンプション導入なんて言う奴らは、人殺しだということになってしまう。怖いですねえ。

それでもまだこの路線で行くつもりか知らん。まあ、担当者も変わったことだし、少し変化が出てくるかも知れません。労働側にはもともと年収1000万なら残業代要らないんじゃないかという意見もあるわけで、折り合いの余地はいくらでもあるはずなんですが。

<追記>

同じ記事について労務屋さんもコメントをされています。感覚の似たところ、ちょっと違うところがにじみ出ていて面白いですよ。ここにもコメントをしておきました。

http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20060728

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