請負労務
都内某所で某研究会。
いろいろと勉強になった。製造業の業務請負(という名の労務請負だが、実際には)の最近の状況は、かなり人手不足の傾向のようだ。また、労働局の監督が厳しくなって、今までのようないい加減なものから、一応請負の形を整えるものが増えてきているらしい。
協力会社による請負労務(いわゆる社外工型)を除くと、男女比は6対4で、想像以上に女性が多い。なんとなく、製造現場の請負労務は男性中心というイメージがあるが、必ずしもそうではなくなってきているようだ。パートなど他の非正規よりも若干時給が高い(平均1065円)し、大体シフトワークで深夜勤が入ってくるのだが、その辺は男女平等化していると言うことか。
「リーダー」というのがいるけれども、別にフォアマンのように管理的業務をやっているわけではなく、点呼したりコミュニケーションするくらいというのは、まあそうだろうなと。リーダーといっても時給が100円ばかり高いだけのようだ。最近の傾向としてライン混在型から工程単位で請負に出すというのが増えているらしい。ライン生産からセル生産に移行することが、請負化を促進している面もある、というのは興味深い点。
最終学歴で、高卒が64%、高専・短大が16%、大学・大学院が12%というのも、興味深い数字。「俺様はそんな下流社会の人間とは違う」とか思っている人にとっても、実はすぐそばの現実でもあるのだが。
« 日本型雇用システム概説 | トップページ | 最低賃金とワーキングプア »
コメント