連合がパート賃金格差で裁判闘争?
気がつかなかったのですが、先週土曜日の毎日新聞に、連合が正社員とパートの賃金格差是正のために裁判闘争を検討すると、高木会長が語ったという記事が載っていたようです。
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/wadai/news/20060617dde041020034000c.html
使用者が偽装解散して全員解雇したとかいうように、裁判闘争が有効な場面というのはもちろんあると思いますが、よりによってパートの賃金格差を連合が裁判に訴えるというのは、なんだか妙な感じですね。多くの場合、その差別している正社員の方が連合所属の組合員で、差別されているパートの方は非組合員であるわけでしょうから、その裁判の結果、差別是正のために正社員の労働条件を引き下げるという話になったとき、プリンシパルたる組合員の利益に反する行動をしたということにならないのかしら。
いや、敢えてそこまで踏み込むというのであれば、それは偉大な行動ではありますが。
« ものづくり白書 | トップページ | 東欧諸国は同性愛が嫌い? »
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 連合がパート賃金格差で裁判闘争?:
» 「原告を求む」by連合 [吐息の日々〜労働日誌〜]
週末の報道から。 連合の高木剛会長は、正社員とパート労働者との賃金格差を是正するため、裁判闘争も検討する方針を明らかにした。パート、派遣労働者など非正社員が急増する中、拡大し続ける賃金などの格差是正に強い姿勢を示したものと見られる。…正社員と同じ仕事を... [続きを読む]
» パートタイム労働者の賃金を裁判官が決める? [労働、社会問題]
hamachanさんのブログ(http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_bb3d.html)で、知った連合高木会長のご発言(http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/wadai/news/20060617dde041020034000c.html)に、最初、違和感を覚えました。気になって、つらつら考えてみると、案外、深慮遠謀があるのかもしれないという気がしてきました。... [続きを読む]
コメント