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2006年6月27日 (火)

二極化とセックス格差

東大社研のディスカッションペーパーシリーズに、玄田有史先生と学習院大学大学院の川上さんという方の「就業二極化と性行動-出生減少のミクロ的背景」という論文が載っていました。

http://jww.iss.u-tokyo.ac.jp/publishments/dp/dpj/pdf/j-147.pdf

難しい数理的なところは飛ばして(理解できないので)結論だけ言うと、既婚者は労働時間が長いほど性頻度が低くなる。それに対して単身者は労働時間の多寡は性頻度に影響を与えない。じゃあ何が影響するかというと、世帯収入なんですね、これが。年収350万未満の者より、年収350万以上1000万未満の者の方が、性頻度が高い。

低収入の非正規社員の増加は、彼らの性行動自体を抑制していたんですね。

20年前よりいわゆるできちゃった婚が倍増していることからも、できちゃう可能性を高めるために、「若年単身者の就業機会を拡大することこそ根本的な少子化対策である」という政策提言が引き出されます。また、「仕事にかなりのストレスをおぼえたり、職場の雰囲気が良くないと感じている就業者ほど性行動に消極的」という結果もあり、職場環境の質的改善が性頻度の向上に重要であるようです。

<追加>

これって、いわゆる「萌え」現象の経済的下部構造を示しているようにも思えますね。ビンボなフリーターやニート層ほどヤれないので「萌え」てるという、身も蓋もない現実を。これって性淘汰っていうんでしょうか。

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コメント

先週のアクセスカウンタ、
本エントリーがぶっちぎりで最多でした。

この話題の論文が、『日本労働研究雑誌』の11月号に、「投稿論文特集」の一つとして、若干の修正を加えて掲載されています。

http://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2006/11/

修正とは、例えば最初の要約のところで、上の原文では「無業者と長時間労働者が共に増加するという若年の就業二極化現象は性頻度を低め、少子化に拍車をかけている」といってるところが、「無業状態と長時間労働が増加するという若年成人の就業二極化はともに性行動を消極化し、少子化に拍車をかけてきた可能性がある」と直っている程度です。

ちなみに、本エントリーは、このブログの中で例外的に多数のブックマークが付いたものです。


(追記)
同誌11月号の投稿論文特集には、本田由紀先生と堀田聡子さんの「若年無業者の実像-経歴・スキル・意識」も載っています。
これは、内閣府の『青少年の就労に関する研究調査』

http://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/shurou/shurou.html

をもとにした論文ですが、かなり書き加えられています。

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