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2006年6月29日 (木)

規制改革・民間開放推進会議

いや、別に福井日銀総裁の話に引っかけて宮内オリックス社長がどうのこうのという、一部マスコミの騒ぎに関わろうなどという気はないんですがね。

この数年来、国の機関の情報公開も大変進んできて、たとえば労働政策審議会にどういう資料が出されて、労使がどういう意見を言ったかなんてことは、逐一国民に公開されるようになっているわけです。役人の本音からいえば、物事をまとめようとしているときに、そのプロセスを全部公開してしまったら、後ろから弾が飛んできて、まとまるものもまとまらない、といった不満はあるわけですが、そういう役人のエゴはけしからんものなのですから、本音はしぶしぶ表面はにこにこと公開しているわけです。

ところが、この規制改革・民間開放推進会議サマは、6月15日の中間答申素案審議、29日の案文審議の資料も議事録も公開してないんですね。確かに、運営規則には、「 率直な意見交換又は意思決定の中立性が不当に損なわれるおそれがあると認められる場合」「 不当に国民の間に混乱を生じさせるおそれがあると認められる場合」「 その他中立な審議に著しい支障を及ぼすおそれがある等相当の理由があると認められる場合」には議事録や資料を非公開にできると書いてありますが、各役所が勝手にそう言うことをやり出しても当然のことだと認めるつもりなんですかね。少なくとも、この会議が審議している内容は、国民各層に大変大きな影響を与えるものですが、それ故にこそ、その審議プロセスをきちんと公開する必要があるんではないでしょうかね。

http://www.kisei-kaikaku.go.jp/minutes/meeting/2006/3/interview_0615_01.pdf

いや、別に、15日の会議終了後の記者会見で、中味と関係のない村上ファンドがどうしたこうしたという質問ばかりしていたアホな新聞記者を擁護しようなんて気は全くないのですよ。そう言うことを聞きたければ、オリックスにでも突撃すればいいのでね。でもですね、「誠に申し訳ございませんけれども、今、審議の内容を全て申し上げるということは、今後の折衝の過程で非常に不都合が起こる可能性がございますので、本日の中間答申の素案、それから議事の詳細な内容につきましての公表は我々の答申が出た後にさせていただくということで、御了解いただきたいと思います」としゃあしゃあと言われれば、そう言う馬鹿なことでも聞くしかなくなるのは、やむを得ないとは申しませんが、気持ちは分からないわけではないわけでして。

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