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2006年6月21日 (水)

エイジフリー研究会報告書

昨日、社会経済生産性本部より『エイジフリー社会の実現を目指して-年齢に中立な経済・社会の構築を-』が発表されました。

http://www.jpc-sed.or.jp/contents/whatsnew-20060620-1.html

慶応大学の清家篤先生を座長に、雇用・労働分野、社会保障・税制分野、社会・文化といった領域まで含めて、エイジフリー社会を検討したものです。

わたしは委員ではないのですが、一度呼ばれてお話ししたものが第1部第4章「EUにおける年齢差別是正への取り組み」として収録されています。内容は、一般雇用均等指令の策定経緯や施行状況を中心に、高齢者雇用問題を総括的に概観したものです。

労働・社会保障系の論文以外に、社会学系の論文も入っていて、実は昨日届いたのを読みながら、一番面白かったのはそっちの方でした。瀬地山角さんの「東アジアの家族と高齢社会」は、血縁原理と年齢原理で東アジア諸社会を分析し、血縁原理で見ると、日本 vs. 中国・台湾・朝鮮半島、になるが、年齢原理で見ると、日本・朝鮮半島 vs. 中国・台湾、になり、年齢階梯がはっきりすることで位階構造のはっきりした組織を作りやすい日本・朝鮮半島に対して、ボスと直接の関係で結ばれ、横の関係を重視しようとするのが中国文化圏だとか、中国系社会では中高年女性が就労を忌避するとか、いろいろと面白い情報が書いてあって、思わずフムフム。

おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きますが、息子はどこで何をしてるんですか?と、台湾の留学生は聞くらしい。中国なら孝行息子が出てきて助けるはずなのに、どうして日本では鶴だの犬だの関係のない動物が出てくるんでしょう?なるほど、こういうところに文化の違いが出るわけね。

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