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国民生活白書

先週20日、内閣府が国民生活白書を発表しました。「多様な可能性に挑める社会に向けて」というタイトルで、若年層の適職探し、女性のライフサイクルと就業、高齢者の人生の再設計という3つの章からなっています。

http://www5.cao.go.jp/seikatsu/whitepaper/h18/10_pdf/01_honpen/index.html

で、その若者のところなんですが、新卒にこだわる企業の採用慣行に問題があるとまず言っておいて、ところが「中途採用市場は専門的能力重視」であり、「職業能力の多くは就業経験を通じて獲得され」「職務経験を通じた専門的能力が付きやすい正社員」に比べて「専門的能力が付きにくいパート・アルバイト」は不利であるという、ここでも何回か言ってきた認識を示します。

じゃあ、どうするべきだというのか、労働市場を完全に欧米型に作り替えてしまえ、と、本当は言いたいのかも知れませんが、さすがに白書でそんな非現実的なこともいえないからというわけか、こんな台詞で逃げてるんですね。

「このように、パート・アルバイトではいわゆる専門性の高い能力を習得することは困難ではあるものの、一つの職場である程度粘り強く働くことによって基本的なコミュニケーション能力やビジネス・マナーを身に付けることは可能であり、そうした経験や能力は企業からも評価され得るものである。
先に、パート・アルバイトが専門的能力を身に付けることは困難な面が多い点について述べた。しかしながら、パート・アルバイトでも専門性を含む多様な能力を身に付けることが可能な場合もある。また中途採用の場合に必ず高度な専門能力が必要なわけでもない。
実際の採用の現場は多種多様であり、求められる能力の水準も異なる。パート・アルバイトの経験しかなくとも、コミュニケーション能力や基本的なマナーなどの能力を積極的にアピールし、そうして就いた職で更に専門的能力の涵養に努めるといった段階的な適職探しも考えられるのではないだろうか。」

おいおい、フリーターは専門能力では勝てないから、「人間力で勝負」ですか。違うだろうが、という感じですが。

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