マック・ユニオン結成
既に労務屋さんブログで紹介されていますが、29日に日本マクドナルドで労働組合が結成され、全国一斉に組合加入を呼びかけたと言うことです。
http://www.mc-union.jp/index.html
大変興味深いのは、これが連合直轄の形で行われていることです。連合結成時のいろいろないきさつで、産別主義、すなわち単位組合は必ず何らかの産別組織を通じて連合に加盟するという原則がこれまでとられてきたのですが、今回のは連合ユニオン東京という地域組合に加盟するという形で、かつて総評同盟時代にあった地域加入方式を一つの柱にする意気込みのようです。ただ、左翼系に多い合同労組のようなものではなく、あくまでもマクドナルドという企業の企業別組合という性格は明らかにしています。一回目の交渉では会社側も穏やかに対応したようですが、今後どういう風に展開していくか、興味深いところです。ちなみに、連合のHPにも、
http://www.jtuc-rengo.or.jp/news/rengonews/2006/20060529_1148886963.html
高木会長と一緒に並んで移っていますね。
ただ、要求書を見ると、現時点ではどちらかというと店長など正社員の労働条件が前面に出ているようです。アルバイト(クルーっていうんですね)の年休の問題も取り上げていますが、今日の問題意識からすると、非正規労働者の組合組織化の手段として、こういう管理職(じゃないんだと主張しているわけですが、残業手当の関係では)主導の組合化がどれだけ有効であり得るのかというのが、一番興味深いところです。
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