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2006年5月17日 (水)

ILO95回総会の「雇用関係」

来る5月31日から6月16日にかけて、ジュネーブで第95回ILO総会が開催されます。毎度おなじみ条約勧告適用委員会のはなしは置いておいて、技術議題で大変興味深いのが「雇用関係」というテーマです。それではなんだかよくわからないかも知れませんが、以前は「契約労働」問題といっていました。日本では「労働者性」の問題として議論されている領域です。

これはいろいろいきさつがあって、1997,1998年の総会で討議されたのですがまとまらず、その後2003年の総会で勧告の策定提案を含む結論が採択されました。その後各国政労使にクエスチョネアが配られ、その回答などをもとに、今総会に勧告案がかけられることになっています。

この問題に関する経緯や状況をまとめた報告が;

http://www.ilo.org/public/english/standards/relm/ilc/ilc95/pdf/rep-v-1.pdf

各国政労使からの回答をまとめた報告が;

http://www.ilo.org/public/english/standards/relm/ilc/ilc95/pdf/rep-v-2a.pdf

そして、「雇用関係に関する勧告案」が;

http://www.ilo.org/public/english/standards/relm/ilc/ilc95/pdf/rep-v-2b.pdf

です。

実は、この問題は、昨年発表された労働契約法制研究会の最終報告でも、かなり詳しく取り上げられ、「労働基準法上の労働者以外の者についても、労働契約法制の対象とすることを検討する必要がある」と書かれています。

去る4月に労働政策審議会に提示された「検討の視点」では全く触れられていませんが、これからの労働問題を考える上で避けて通れないテーマであることは確かです。

実は、EUもこの問題にまさに取り組もうとしているところです。今月中にも公表が予定されている「労働法の進化」グリーンペーパーは、主としてこの問題を取り上げる予定だと伝えられています。いろんなアクターが絡み合う話なのですが、今回のILO総会が一つのエポックになることは間違いありませんので、引き続き注意深くフォローしていきたいと思っています。

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