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ジャコビー先生の大予言

『雇用官僚制』『会社荘園制』などの名著で知られ、最近は『日本の人事部、アメリカの人事部』が評判のジャコビー先生が、ヘラトリに痛快な記事を書いておられます。

http://www.iht.com/articles/2006/03/15/opinion/edjacoby.php

「見ろ!追い越し車線に誰か来てるぞ!」って、アメリカの企業に言ってるわけです、もちろん。

話題は自動車産業。GMやフォードの国内生産が急減し、財務状況が危機に陥っている一方で、TOYOTAはGMを追い越す勢い。しかし、多くのアメリカ人はこのことを知らない。確かに日本経済はバブル崩壊以来、日本型システムのせいではなく、政府の馬鹿な対応のせいで、ずっと不振を続けてきたが、今や事態は変わった。なのに、アメリカの知識人野郎(pundit)や政治家は、未だに日本型システムの欠陥を講釈してやまない。アメリカの経済モデルはすばらしいと言いつのり、「株主価値」を振り回してる。

日本はアメリカの批判を受けてしぶしぶ規制緩和をやってきたが、コーポレートガバナンスについては、労働者や顧客、サプライヤーや債権者を含めたステークホルダーモデルを捨てなかった。6年前、アメリカの投資家がTOYOTAに「もっと配当を増やせ」と要求したけど、「やだよ」といってハイブリッド車や他の技術に金を回した。

もちろん、日本は労働者の天国なんかじゃない。合理化や賃金カットはよくある。だけど、アメリカみたいにやたらに首切りしないで、訓練に金をかける。もちろん、日本にもホームレスはいる。だけど、クリーブランドやデトロイトやフィラデルフィアみたいな半分ぶっ壊れた街は見当たらない。もちろん、北欧みたいに平等な社会じゃない。だけど、アメリカに比べりゃまだましだ。

いや別に、日本はナンバーワンだなんていわないよ。だけど、このグローバル時代に、経済を組織する一番いいやり方ってのがあり、それはほかでもない、このアメリカ様のやり方だ、って思っている人にとっては、いわゆる一つの警告だね。

ああ、愉快、痛快、奇々怪々、という感じ(なんのこっちゃ)。

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