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出て行く企業はカネ返せ!

グローバル化基金の話の続き、というかちょっと別の側面になりますが、欧州議会の地域開発委員会というところが、この1月に、地域開発の文脈におけるリロケーションという決議を採択しています。まあ別に拘束力なんかはないんですが、この問題に結構影響しているようにも思えます。

http://www.europarl.eu.int/meetdocs/2004_2009/documents/pr/576/576974/576974en.pdf

スウェーデンの家電企業エレクトロラックス社が大規模なリロケーションを遂行しているんですが、ドイツのニュルンベルクの工場を閉鎖してポーランドに移転するというので、2000人のクビが切られるとか。ところが、なんとそれにEUの構造基金のカネを使われるとはけしからんということです。EUの構造基金は低開発地域に立地する企業に対する補助金がありますが、それを使って既存の工場を閉鎖して賃金の安い国に移るとは許せんというわけ。で、そんな会社にやったカネは返して貰おうじゃないか、欧州委員会は返還請求せよと言うわけです。そして、そもそもそんなことするような会社には金輪際カネをくれてやるな、補助金には長期雇用を条件にしろ、といろいろ文句をつけています。

面白いのは、ドイツのグロス経済相も同じような要求を欧州委員会に突きつけて、ポーランド人の地域開発担当EU委員ヒューブナーと喧嘩になっているという記事。

http://europanotizie.ilsole24ore.com/EuropaNotizie/Notizie/Politica_Europea/2006/01/26/POL_UE_3563196_20060126.jsp

いやいや、それとは別にちゃんとおカネを用意しますからご容赦を、という意味合いがあるわけですね、このグローバル化調整基金って奴には。

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