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労働市場から最も遠い人々の積極的な統合

昨日付で、実はもう一つ重要なEUの政策文書が出されていました。

http://www.europa.eu.int/comm/employment_social/social_inclusion/docs/com_2006_0044_f_acte_en.pdf

もうだいぶ前から予告されてきていた、労働市場から排除された人々をいかに労働市場に統合するか、という問題に関する協議文書です。

労働市場の外側というのは、もう仕事を探すということすらしていない人々、失業者でもないので、普通の雇用政策の外側にはみ出してしまうわけですが、そういう人々こそちゃんと労働市場に統合(インクルード)していこうという話です。

近ごろ日本でもNEETの話が盛んになって、それももとのイギリスの問題意識からは離れてしまって、若者の精神論みたいな話になってしまっている、云々というのは本田由紀先生始めとして言われているところですが、そういうのは別にして、ヨーロッパではこれはむしろ、社会保護制度の在り方論と結びつけて議論されてきています。ウェルフェア・トゥ・ワークとかメイク・ワーク・ペイとかワークフェアといういろんな言葉がありますが、問題意識は福祉依存から仕事による自立にどう持って行くかという話の流れです。

まあ、一方にはワークフェアは強制労働だという議論もあって、なかなか難しいところがあるのですが、日本と同様今後人口構成が急速に高齢化していくヨーロッパにおいても、働けるのに働いていない人々にはできるだけ働いて貰う、というか、働けるようにしていくというのが雇用政策の中心課題になりつつあるわけで、そういう動きを見る上では役立ちます(日本の変なニート論よりは)。

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